プロフィール

ゆかり

  • Author:ゆかり
  • 0歳の頃からアトピー。劇悪化して12年。1970年生まれの既婚・子無し、元看護師です。
    2005年に、アメリカにアトピー治療に行き、2007年6月、完治状態に至りました。
    現在は専業主婦です。

    同じ渡米治療をされた方のブログリンクを募集しています。是非ご一報ください。
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    高齢者の最後2

     クロワッサンという雑誌を読んでいた時、この高齢者医療問題が取り上げられていました。それを読むとやはり欧米ではこういった事はされていないようですね。
     高齢者の胃チューブ挿入は、本人の負担が大きい、といった理由でなされないそうです。イギリス在住のナースの友人によると、老衰の場合点滴は全くなしで、やってもモルヒネ(麻薬ですが、痛み止めとして有名です。効きが良くて安くてとても良い薬です)を少し投与してくれるそうです。ですからそれはそれは安らかな最後だという事でした。モルヒネまで入れてくれるとは、驚きでした。でもすごく良いと思います。(どれだけ良い事かは、一般の人はわからないかもしれません)

     高齢者数の増加に伴って医療費の負担が増えている、と叫ばれていますが、この現状では当たり前の話です。
     
     なぜ日本ではこういう医療がなされてしまうか、といえば、「訴訟」というのが一番大きな問題です。家族から合意を得て延命治療をやめても、娘の婿などの他の親戚が後になって意見をしてきて翻してもめる(金銭目的でしょう)、そこへ司法判断がまだ医療側を敗訴にしたりするのです。そうなると病院側はよほどの事がない限り、延命処置をした方が賢い選択になってきます。
     また病院側も高齢者はよいお客様と言えます。延命処置さえしていれば、本人は意識が怪しく、家族も病院にお任せになっていて基本的に延命を望んでいないので、何が起こってももめるリスクが少ないのです。つまり、漫然と生かしておけばリピーターになってくれて、訴訟のリスクは低いままなのです。こういう所に既得権益は集まる筈なんですよね。うちの病院でも院長が「患者が足りないから入院を増やせ」と医師たちに言ったら、一気に増えたりしました。ま、それで私のお給料も出ているんですけどね。

     こういう事に疑問を持つ医療従事者は、まだまだ「異端」です。中から変わる事は私は無いと思っています。

     では自分、あるいは自分の親はどうしたらこういった事から守れるだろうか?
     それを考えると、やはり書面で延命処置に当たる事の一切を拒否する旨を残しておくのが一番いいと思います。その書面のありかをきちんと家族にも伝える事です。
     「日本尊厳死協会」という所もあるようなので、そういう所に入っておけばより明確な意思表示となって伝わると思います。
     準備は日頃からしておくに越した事はありません。本当にその時が来たら、本人がその事を伝える術は無いです。また若い人であっても実は同様です。くも膜下出血や交通事故など突然の事っていつ起こるかわかりませんから。
     病院側に伝える言葉の一つとして「看取りだけでいいです」と言うのも一つです。でもそういう場合、家族全員の合意を得て、書面で病院側に伝えておくと訴訟のリスクがないと見られて、安心して延命処置などはしないでやってくれると思います。

     クロワッサンでも取り上げられていましたが、延命処置をしないという場合に最後、末梢点滴と呼ばれる点滴だけは残すのはどうか、というふうに書かれていました。そうすれば最後、何もしなかった、という悔いが医師も家族も残りにくいから、という理由でした。でも私はこれにも反対します。最後になると血管が締まって点滴が入り辛くなるので無理に入れようとすると青あざだらけになるし何度も何度も刺されます。また臓器が丈夫な人はこれだけでも結構長く生きます。そうすると栄養状態が悪いので(末梢点滴ではカロリーがほとんど入りません)、すぐに床ずれなどが起こってくるからです。
     ただ現実的に訴訟を避けたい医療者側と、静かな最後を望む家族との間でおそらく折り合ってくるのはこの「末梢点滴を残す」という点に今の時点ではなるだろうと思います。どうせならここにモルヒネ入れてもらいたい、というのが、私の意見ですが。。。

     昨日も仕事に行ったら、人の良さそうなおじいさんが、手にミトンをかぶせられ、片手をベッド柵につながれ、点滴を入れられながらもがいていました。腰が痛いのかもしれません。でも私達にはもう、何も伝わりません。
     病院では日常の光景です。

     縛る、あるいはミトンやツナギを着せるという方法について、誤解の無いように言っておきますが、治療するなら必要な行為です。本人が呆けてしまっている場合、危険行為をたくさんします。点滴やおしっこの管を抜く、ベッドから飛び降りる、などです。看護側でも観察を続けて、危険行為が起こった、あるいは危険行為が起こりそうな兆候がたくさん見られる場合にのみ、身体拘束を家族の許可を得てします。誰にでもしているわけではありません。
     ただせざるを得ない人が多すぎるのです。
     
     私の場合、まだ書面に残すなどはしていないですし、両親の最後についても書面で取ってはいません。でも私の意思で最後は苦しまなくてもいいように医師に交渉するつもりです。その時は家族全員の署名と捺印でこちらの意思を証明しようと思っています。私が看護師なので、病院側でも信頼してくれると思います。ま、ぽっくりいってくれる可能性もありますし。死期を決めなくてはならなくなった時の罪悪感は、私は背負うつもりでいます。

     進まない医療を考えると、自衛策として何らかの手段はとっておく必要があるだろうと思います。

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    COMMENT

    Re: 自衛手段

    瑠璃色さん

    初めまして。
    お読みくださいましてありがとうございます。
    多くの方が現実は知らないだろうと思います。
    でも人間はいつかは死ぬので、知っておいた方がいいだろうと思って書きました。
    備えておくに越した事はないですね。

    自衛手段

    初めてコメントさせて頂きます。
    高齢者の最後、1も合わせて読ませて頂きました。
    実際に現場で働いている方の言葉にはやはりとても重みがあります。
    日頃からも漠然とは考えるテーマでしたが、自衛手段として考えておかなければとまた改めて思いました。

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