最近のアトピーの研究でわかった事だそうですが、
 以前はアトピー患者であっても、空気のアレルギーの起き方は、鼻粘膜などの粘膜を通して体内に侵入し、それが全身に回って起こる、と考えられていたのですが、実はアトピーの人の場合、皮膚の細胞同士の結合が粗く、イメージとしてはネットのような感じらしく、それでバリア機能が弱まると、空気中のアレルゲンが皮膚から直接体内に侵入してしまうという事がわかったそうです。
 そしてアトピーの人の皮膚がスカスカな状態は、一生変わる事がなく、普通の人のように細胞同士が密に結合する事がないそうです。
 
 この事はとてもとても重要な事です。
 今回のドクターの講演で、セルフケアの重要性、というのが大きなテーマでしたが、その理由がここにあります。
 セルフケアは主に朝・夕入浴20分、その後3分以内にプラスティベースを塗る、トリガーを排除する、というものですが、皮膚の細胞同士が粗いために、アトピー患者は皮膚から水分を逃がしやすいです。なので入浴によって外から水分を補い、入浴後、速攻でプラスティベースで皮膚をシールドし保護します。この皮膚をシールドする目的は主に、
・保湿
・空気中のアレルゲンから身を守る
というものです。
 細胞同士が粗く、バリア機能が壊れた状態では、アレルゲンはダイレクトに皮膚を貫通し、アレルギー症状を出し、これがアトピーの原因にもなり、悪循環になります。
 更に、アレルゲンにスカスカな皮膚を長年さらし続けていると、アレルギーは免疫にも関係がありますから、免疫システムに変化をもたらし、更に症状を酷くさせたり、他の問題を引き起こしたりする事になるそうです。
 なのでアレルギーを治療しないで放置するのは、危険な事だそうです。
 日本人のアトピー患者の治療でアレルギー治療がとても難しい原因の一つはこれだそうです。
 長年治療されずに放置され、免疫システムまで変化をきたした患者さんというのは、ドクターベイカーが注意深く作った薬液にさえ非常に強く反応してしまうそうです。

 またスカスカな皮膚では熱も逃がしやすいので冷えも来るし、雑菌にも反応しやすくなります。

 アトピー患者の皮膚がネットのように粗く、それが一生変わらないから、と悲観する事はありません。
 正しい治療を施し、保湿剤を上手に利用していけば、普通に生活していく事が可能です。
 また見た目は全く普通ですし、むしろきめ細かい肌に見える人が多いようです。

 皮膚がネット状に粗い、という事を覚えておくと、セルフケアの重要性がわかってきます。
 網目をうめるものはプラスティベースなので、厚くたっぷり、自己のバリア機能が完全に復活するまでは、切らさないように塗っていく必要があります。 

 とにかくアトピー患者はセルフケアが重要、そして保湿をとにかくしっかりする、という事を治療中、そして治ってからも忘れないでほしいな、と思います。
 私もさぼらないようにして、気をつけていきたい、と思います。

追記
 治療後の方に教えて頂きました。
 アトピーの人の皮膚は、皮膚のサイクルが短いために、スポンジ状の皮膚しか出来ないそうです。
 正常の人の皮膚の周期は28日周期ですが、アトピーの人の皮膚は4日ほどで上がってきてしまうそうです。(4日というのは「最短」という意味かもしれませんが)
 

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