2007-03-19 09:51 | カテゴリ:炎症とステロイド
 今回から数回に分けて、炎症とステロイドについて書いてみたいと思います。

 アトピーにとって炎症は切っても切れない関係です。炎症の存在はステロイドが処方される、理由の一つになっています。アトピーになぜステロイドが処方されるのか、なぜ解決にならないのか、それらを正しく知る必要があると思います。
 ドクターマセソンがステロイドを使うと言うと
「結局はステロイド」
と、言う人がかなりいます。誤解です。
 正しい知識を持ってください。でなければ、治癒への道は自分で閉ざす事になります。
 
 アトピーの定義
「慢性の炎症と痒みの皮膚病。一般的に子供に起こりやすいが、大人にも再発する可能性がある。ほとんどの場合、IgEレベルが高く、家族や自分自身にタイプ1のアレルギー、花粉症と喘息との関連が見られる。」
(American Academy Dermatology Guidelines of care,March)

 これはアメリカの定義です。

 日本のは
「アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」

 アトピー性皮膚炎は炎症の病変があります。
 炎症にはプラス面とマイナス面があります。
プラス面
 ・充血するため、酸素や栄養素が集まり、傷などを早く治す。

マイナス面
 ・赤くなる。
 ・痛くなる。
 ・腫れる
→眠れない→自律神経失調→内分泌系などへも影響などなど全身のトラブルの元に。また感染とも絡んできます。

 大雑把ですが、これくらいの認識で。

 炎症は昨今やっとプラス面が見られるようになりましたが、もともとマイナス面の方がはるかに大きいものです。
 炎症が起こった時にまず考えるのは原因です。
 炎症の原因はとてもたくさんあります。傷、打ち身、感染、カブレ、原因不明、まで。
 原因がわかっているものは、それに対して対処します。例えば傷を作ってばい菌が入って腫れてしまった、といったら抗生剤が投与され、感染状態を改善する事によって炎症という症状を取り去ります。
 感染が絡んでいない時は、たいていステロイドが適用される事が多いです。
 炎症を起こすと感染を呼びます。炎症それ自体で皮膚表面に変化が起きます。常在菌その他で皮膚表面には常に雑菌があり、皮膚表面の温度が上がったり、充血によって菌の栄養となるものが豊富に集まってきます。炎症を起こした場所は、ばい菌にとって繁殖しやすい場所にもなるのです。
 
 人の体はどちらかと言うと炎症を起こしやすく、興奮しやすいように出来ています。ホルモンもたくさんいろんな種類がありますが、そのほとんどが興奮を促し、炎症を起こさせたり悪化させるのです。
 でも唯一、炎症を鎮めるホルモンがあります。いわゆる「ステロイドホルモン」です。これがなかったら、炎症が治る事は難しいでしょうね。

人気ブログランキングに参加しています。クリック頂けると励みになります。