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ゆかり

  • Author:ゆかり
  • 0歳の頃からアトピー。劇悪化して12年。1970年生まれの既婚・子無し、元看護師です。
    2005年に、アメリカにアトピー治療に行き、2007年6月、完治状態に至りました。
    現在は専業主婦です。

    同じ渡米治療をされた方のブログリンクを募集しています。是非ご一報ください。
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    減感作療法について 付け加え

     3回に分けて、久我山病院アレルギー科部長を務めていらっしゃる長屋宏医師が「日本医事新報2008 No4383」に載せた「日本の減感作療法はなぜ効かないか~アメリカのアレルギー診療と比べて~」から抜粋、あるいはまとめたものを書いてきました。
     少し難しかったかもしれませんが、疑問を抱いていた方に対していくつかの回答になったのではないかと思います。

     アトピーアソシエイションの治療では、ドクターベイカーが渡米治療でのアレルギー治療を担当しています。
     長屋医師の今回の記事だけを読むと、帰国されるまでの変遷はあるのですが、2000年代に入ってからの情報はとても少ないです。アレルギー治療は日々進化していますから、今回まとめた記事は1990年代までの情報が主ですから、やはり、アメリカで現役で治療・研究していないと、なかなか最新の情報が入りにくいように思いました。(もちろん2000年代はまだ発表する価値のない事しか出てきていないのかもしれませんが)
     私達は、ドクターベイカーのアレルギー治療で獲得した治療効果は、普通は一生続くと説明を受けているので、前回の抜粋した記事の最後のmemoryT細胞のあたり、今は確定したものになっているのかな、と思います。
     
     アトピー患者にとってアメリカでもアレルギー治療は本来、行われない、というのがスタンダードです。治療による反応がアトピーを悪化させるためです。ですから、日本で出来る治療をしたい、と長屋医師の元を訪れる事はお勧めしません。かえってアトピーを悪化させる結果になると思うからです。
     
     そこをあえて踏み込んだのがドクターマセソンです。
     ドクターも2000年を過ぎた頃までアメリカ式のアレルギー治療なしの治療を日本人のアトピー患者にしていたのですが、徐々に帰国後悪化の症例が増えてきて、アレルギーとの関連がある事はもちろん知られていますし、アメリカでは考えられないレベルの皮膚の薄さ、過敏さを見て、アレルギー治療の必要を感じ、友人であり信頼できるアレルギーの専門医、ドクターベイカーにアレルギー治療をあえて依頼した、というのが発端です。
     アレルギーを主体にして考えると、アトピー患者のアレルギー治療には、皮膚科の専門医が不可欠なのです。なので二人のうち、どちらが欠けてもダメなのです。
     まれにドクターベイカーだけの治療を希望される方がいるそうですが、アレルギー=アトピーではありませんから、皮膚科医なしでは治る見込みは低く、何もかもが中途半端になって、挫折感のみ味わい、かえってお金を捨てるだけに終わると思います。
     特に日本の重度のアトピー患者の場合、深刻な状況がいくつも重なっています。ですから、通常のアレルギー反応では起こりえない反応がいくつも出てきます。
     その一つに、最近増えてきている、渡米して始めに行うアレルギー検査が正常に出ない、というものです。
     これはアレルギー治療の常識では考えられない反応で、日本人の重度のアトピー患者に時々起る特有なものだそうです。
     そのため、最初の検査結果で陰性だったものが、経過を追っていく内にどうもおかしい、と再渡米して再検査をすると、思いっきり陽性になっていたりするそうで、おそらく間違った治療を重ねた上に起こる、通常では起こらない出来事だそうです。
     ですからこれが世界の学界の説に出てくる事ではまずないでしょう。この反応はステロイドや抗生剤の濫用の上に起こってしまうものとしか考えにくいので、日本特有の医療事情を反映して起こっていると思われます。そのため正しく薬が使われている国の人にとっては不要のものであり、世界に通用するものではないからです。
     ですから、アトピーの新薬が開発されたとしても、ステロイドや抗生剤の濫用歴がない人を想定して作られているでしょうから、それが現在重度になってしまっている日本のアトピー患者に使用したとして、願っている効果が得られるかどうかは疑問です。

     そんな事もあり、ドクターベイカーとドクターマセソンは話し合いながら治療薬の改善に努めてきています。前に2ちゃんねるだったかな。ドクターベイカーの作った治療薬は濃度が通常より極度に薄く作られている、と誰かが書いていました。書き込んだ人はおそらく、ドロップアウトした人で、治療に疑問を抱いて治療薬を調べてもらったのでしょう。「だから効かない、偽治療」と、彼らの治療を否定したくて書いたみたいですが、実はこれが工夫された証拠の一つです。
     通常よりも非常に強い反応を起こしてしまう重度のアトピー患者には、通常の濃度の治療薬は使えないので、効果は出すけれど副作用を起こさない程度の濃度を研究し調整したそうです。
     その為、私が行った3年前の時は、喘息の患者さんなどの治療に比べて結果が出るには時間がかかる、と言われていましたが、それから更に治療薬が進化しているので、今行く人たちの方が結果が出るのは早いみたいです。
     
     ですから、以前、アレルギー治療がきっかけでドロップアウトされた患者さんも、諦めずに時間をおいて治療を再開されれば、今度は違う結果を手に入れる、という事が十分可能です。
     ドロップアウトされる方のそれぞれの事情はわかりませんが、自己ケア、トリガーの除去に問題がなければ、初回に受けたアレルギー検査の結果が正しく出ていなくて、治療薬に必要なエキスが入っていない、という事も考えられます。現地でアレルギーが酷い、と指摘を受けた人はなおさらです。
     不信感も強くなってしまったかもしれませんが、感情を抑えて理性で考えてみてください。

     またアレルギー治療だけを中断された方もいると思いますが、実はAAJの明石さんも治療中、アトピーの悪化によって中断した組だそうです。それでも日を追う毎に皮膚が良くなっていったので、中途でやめてしまっても全く効果がないとは思わないそうです。今は皮膚は問題がなくなったけれど、喘息っぽい症状が残っているので、治療、またちゃんとやろうかなぁ、と言っていました。
     なのでアレルギー治療の中断によって、AAJと何となくわだかまりを感じていらっしゃる方は、実はご本人の思い込み、AAJ側は全く気にしていない、または状況を理解している、と思いますので、再開を考えてみてはいかがでしょうか?
     
     本題に戻りまして。

     重度のアトピー患者にとって既存の常識的な医療だけでは不足で、高度な治療が必要だ、という事がわかってくると思います。それゆえに洞察力が鋭い優秀な医師が必要だ、という事を理解し、納得してください。
     壊れてしまったかのような体を治す事は可能です。
     けれどアトピーは環境要因がある病気ですから、環境を変える努力をしなくてはなりません。つまりアトピー完治(状態)は、正しい高度な治療と本人の努力の上に初めて成り立つ、というものを肝に銘じて欲しいと思います。
     その上で、真剣に治療を検討されたらいいと思います。

     11月8日にドクターマセソンの講演会があります。
     一般の方にも開かれた場ですので、治療検討中の方、治療後の方、アトピーの患者さんのご家族の方など、行かれると多くの疑問の答えが得られると思います。

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    久我山アレルギー患者の会
    Web Site :http://alergybyas.seesaa.net
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    減感作療法について3

     久しぶりの更新になっちゃいました。
     続きです。

     アレルギー治療の学説についての紹介です。
     難しいので、思いっきり原文をそのまま載せちゃいます。消化はご自身で。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     減感作療法がどのようにしてアレルギー症状を予防・改善させるかというメカニズムに関しては、1970年頃まではラヴレスらの研究による熱に安定なIgG blocking autibodyが最も重要と考えられていました。
     1980年代に入ってから、減感作療法によってアレルゲンに対する免疫反応を抑制するsupressor T細胞が出現するという報告がありました。
     その後マウスの免疫反応を担当するT細胞を、それぞれのT細胞が産生するサイトカインの種類によって2種類に大別し、それぞれTh1細胞、Th2細胞と呼んでいます。
     T細胞の免疫反応としてTh2細胞の働きが強いとアレルギー反応に傾き、Th1細胞の働きが強いと自己免疫反応に傾くと考えられています。
     アレルギー患者が減感作治療を受けるとTh2細胞の働きが相対的に抑えられて、Th1とTh2細胞のバランスが逆転するのでアレルギー反応が改善されると考えられました。しかし、Th1細胞の働きが強すぎるとTh1細胞が起こす炎症によって喘息などのアレルギー症状がかえって悪化する事がわかりました。
     1990年代に入り、T細胞の免疫反応を調整するCD4+、CD25+のregulatoryT細胞が正常に働いていれば、Th1細胞の働きが強すぎて起こる自己免疫病やTh2細胞の働きが強すぎて起こるアレルギー病も起こらないと考えられるようになりました。
     実際にアレルギーを起こさない「正常」な人では、自然に吸い込んだい病原性がないアレルゲンに反応してIL-10やtransforming growth factor-β(TGF-β)を産生できるregulatory-T細胞が存在するためにアレルギー反応が起こらないと考えられます。
     それに反してアレルギー患者では、何らかの理由でregulatory T細胞が十分に産生されないので、regulatoryT細胞とTh2細胞のバランスがTh2細胞に偏ってアレルギー症状が起こると考えられます。
     アレルギー患者がアレルゲンエキスで減感作治療を受けると症状が改善するのは、regulatoryT細胞が増えるので、アレルゲンの刺激によって大量のIL-10やTGF-βが産生され、Th2細胞の働きを抑制した結果、「正常」な人と同じ反応をするように変わったためと思われます。

     アレルゲンに対して免疫反応を起こしたT細胞の中にはmemoryT細胞と呼ばれて、一旦起こした免疫反応を年単位で長期間記憶して生き続ける細胞もあります。そのようなmemoryT細胞はアレルゲンの刺激により増殖するので、その刺激が続く限り一生その人の体の中に存続する可能性も否定できません。
     したがって、減感作療法によって増殖したregulatoryT細胞の中にもmemoryT細胞として長生きする細胞も当然含まれているので、Th2細胞に対する優位も長期間続くかもしれません。

                              以上 
    久我山病院の長屋医師が
    「日本医事新報 No.4383 2008」に載せた
    「日本の減感作療法はなぜ効かないか
        アメリカのアレルギー診療と比べて」
    より抜粋


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     長屋 宏 医師の略歴

    1931  神奈川県横須賀市生まれ
    1956  東京大学医学部卒業
    1957  東大病院物療内科入局直後にフルブライト留学生として渡米。
          インターン、レジデント、フェローとして内科学、アレルギー、呼吸器病の研究と診療を重ね、米国内科学、アレルギー および臨床免疫学の専門医試験に合格
    1968  デューク大学医学部内科助教授
    1974  カリフォルニア大学アーバイン校医学部内科 associate Professor 兼
          ロングビーチ在郷軍人病院アレルギー部長
    1982  カリフォルニア大学アーバイン校医学部内科教授
    1990  杏林大学医学部内科客員教授(2002年まで)

    久我山病院アレルギー科部長
    日本アレルギー学会認定専門医
    日本アレルギー学会研究推進委員会 アレルゲンと免疫療法専門部会委員

    著書
    「アレルギー」(中公新書873 1988年)
    「減感作療法でぜんそくは治る」(講談社 健康ライブラリー 1995年)
    「日本のアレルギー診療は50年遅れている~
     ~喘息も花粉症もアレルギー免疫療法(減感作療法)で治る~」
    (メディカルトリビューン 2007年)

     他
    アマゾンにありました。


     長屋医師、当然ながらドクターベイカー・ドクターマセソンの治療について理解が深い、という事を聞いています。
     長屋医師にとって、両者の治療は「怪しげな治療」ではないのです。
     AAJの明石さんと面識があるそうで、
    「理解が深くて、助かる」
    と言っていました。
     この医師に協力医師になってもらえたら、アレルギーが問題で治療が上手くいかない症例にとって大きな助けになるのですが、現在77歳という事で、全面的に協力を仰ぐには厳しい状況のようです。後継の方を育ててくださるといいのですが、長屋医師の知識と経験の量を考えると、今の日本の医学部の教育からすると簡単に後継になれる人は考えにくく、今後もやはり渡米は必要かな、と思います。
     せめて著書を出来るだけ残してくださる事を切にお願いしたいです。
     そして後継を希望される勉強熱心な医師がいたら、私達アレルギー患者は大いに歓迎します。

    ドクターマセソンの講演会について

     ドクターマセソンが11月8日に来日講演を行う事が決まりました。
     詳細はAAJのHPをご覧ください。
     今回の講演は、私も行く予定でいますので、是非いらしてください。
     それと経過が良くない方は、診察までは出来ないにしても、ドクターに相談程度は出来るので、この機会を逃さないように起こしになる事を強く、強くお勧めします。
     ご家族の方も一緒に来られると、今後はスムーズになると思います。

     経過の点で、AAJ側に状況がうまく伝わっていない、今何をどうしたらよいのか分からない、治療に限界を感じている、壁を感じている、という方、私の方にご相談いただけると、何かしらの力になれるかもしれません。
     時間がありませんので、ご相談くださる方は、早めにメールをください。根回しが必要な場合もありますので。

     またドロップアウトした方でも、カルテがきちんとありますから、治療再開は可能です。AAJ側とわだかまりを感じている方も、講演会にいらっしゃれば他の患者さんたちも大勢来ますから、雰囲気も良くなって治療再開しやすい状況になる事でしょう。
     ですからこれをきっかけに再出発も考えられてはいかがでしょうか?

     今回、ドクターベイカーも来る予定でしたが、キャンセルになった、という事です。残念…。

     治療前の患者さんはもちろんのこと、毎回ですが、医療従事者の方の参加も歓迎されています。
     疑問・興味をお持ちの方はぜひ、お越しください。
     参加費は、患者さん達のご協力の下、無料にできたそうです。ありがとうございます。

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    減感作療法について2

     続きです。

     症例の一つとして、T氏は春に悪化する鼻炎と副鼻腔炎による漠然とした慢性頭痛と疲労感、顔面圧迫感と思考力の減退があり、都内の大病院を渡り歩いていました。しかし頭頸部のCTに異常がないので精神科に紹介されたこともありました。
      長屋医師の下で検査したところ、強いアレルギーがある事がわかり、減感作治療を受けて、無症状になった、という事でした。

     フランスのブスクエらがダニだけにアレルギー反応を示している子供44人を2群に分けて、一群の子供たちはダニに対する減感作療法を受け、残りの2群は対象群として治療を受けないで3年間観察されました。
     結果として、 2群の子達はダニに加えて猫、犬、カビなど新しくアレルギー反応を示したけれど、1群のうち約半数はダニだけでなく、他のアレルギー反応が減り、ダニ以外のアレルゲンに対する新しいアレルギー反応を示さなかった、という事です。
     つまり 早期にダニに対する減感作治療を始める事によって、新しくアレルギー反応を起こす事を予防できる事がわかりました。

     喘息に伴う肺機能の低下についてですが、これに関しても同様で、肺機能の回復も早期に治療を始めるほど回復する可能性が高くなる、という結果が出ています。

     喘息に関しては日本での喘息治療例として、「アレルギー」誌の2003年1月号に「排便時に致死的喘息発作を起こした1例」という臨床報告を、長屋医師が検証しています。
     この少年に関しては、ダニが原因であった事はほぼ間違いなく、小児ぜんそくの最大の原因であるダニの治療をきちんとしていれば、入退院の繰り返しやぜんそく死を予防できる事はほぼ100%確実、という意見です。

     それからDr.Bakerが私達日本人の患者に行う「ビルド」という治療法がありますが、それとよく似た治療法「急速減感作療法」という方法と、「Cluster」と呼ばれる方法について説明がありました。これらがビルドと何らかの関係がある、という風に感じました。(私の推測です)
     詳細は本文でご確認ください。

     続きは次回。

    ドクターマセソンの講演会について

     ドクターマセソンが11月8日に来日講演を行う事が決まりました。
     詳細はAAJのHPをご覧ください。
     今回の講演は、私も行く予定でいます。
     
     11月にやるレクチャーの件ですが、まだ空きがあるので、ぜひいらしてください。
    それと経過が良くない方は、診察までは出来ないにしても、ドクターに相談程度は出来るので、この機会を逃さないようにいらっしゃる事を強く、強くお勧めします。

     経過の点で、AAJ側に状況がうまく伝わっていない、今何をどうしたらよいのか分からない、治療に限界を感じている、壁を感じている、という方、私の方にご相談いただけると、何かしらの力になれるかもしれません。
    レクチャーまで時間がありませんので、ご相談くださる方は、早めにメールをください。根回しが必要な場合もありますので。

     またドロップアウトした方でも、カルテがきちんとありますから、治療再開は可能です。AAJ側とわだかまりを感じている方も、講演会にいらっしゃれば他の患者さんたちも大勢来ますから、雰囲気も良くなって治療再開しやすい状況になる事でしょう。
     ですからこれをきっかけに再出発も考えられてはいかがでしょうか?

     今回、ドクターベイカーも来る予定でしたが、キャンセルになった、という事です。残念…。

     講演会は治療を検討中の方、医療関係者でドクターマセソンの治療に興味をお持ちの方々も出席が可能ですから、「アトピービジネスでは?」と、疑問をお持ちの方は行かれるといいと思います。
     治療前の方を取り囲んで治療を迫るような事は決してありませんから、どうぞご安心を。(笑)
     
     
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    減感作療法について1

     偶然、久我山病院の長屋医師が「日本医事新報 No.4383 2008」に
    「日本の減感作療法はなぜ効かないか
        アメリカのアレルギー診療と比べて」
    という内科懇話会をした時のものが出ていたのを読む機会を得ました。
     非常に興味深かったので、内容を少しご紹介したいと思います。

     まず長屋医師のプロフィールですが、私もよく存じ上げませんが、アメリカで長年アレルギー科の専門医として治療にあたってこられて、日本に帰国されて、現在久我山病院のアレルギー科部長として勤務していらっしゃる、という事です。
     アメリカでアレルギー専門医だった、という事で、Dr.Bakerの治療と同じレベルで話が出来る医師です。

     以降、私が興味を持った部分の一部をご紹介します。

     まず、日本ではアレルギー検査では血液検査が主流だと思いますが、アメリカでは皮膚テストが主流です。これは血液検査より皮膚テストの方がはるかに感度が高いから、だそうです。

     日本では皮膚テスト用の花粉に対するエキスは12種類、減感作用治療用のエキスがあるのはこのうちの4種類、なので残りの8種類は検査で陽性でも、治療ができません。ワシントンにあるHolisiter-Stier社のテスト用・治療用エキスは
    大体64種類。テストをするからには、治療をするのが前提なのでテスト用と治療用と必ず数が同じ、というわけです。
     カビも同様で日本では5種類ですが、同じ会社のカタログによると19種類ほどあるそうです。
     こういった事情からか、日本では減感作をやっても効かない(なぜならエキスの製品が少ないから、ターゲットにしなくてはいけないものの治療薬がない)、という事になったのではないか、という事です。

     また「減感作可」とうたっている医師のもとを患者が訪れて希望しても、なんだかんだいって、治療しない医師が多いそうです。
     始めのうちは日本でも結構やっていたようだけれど、有効な治療ではない、とされて(あのエキスの数では、仕方ないですよね)、治療する医師の数が減ったのだろう、と。

     それと、ここはそのまま引用します。
    「スギ以外の木の多くは、早ければ1月から飛散し始め、遅ければ6月まで続きますから、通常のスギ花粉の飛散期である2~4月にかけては、スギとスギ以外の木の花粉や、3月頃から飛び始めるイネ科の草の花粉が同時に飛散する事になります。
    日本ではイネ科の草の花粉に対する減感作治療用のエキスは市販されていませんから、たとえスギ花粉に対してだけ症状が改善していたとしても、同時に飛散するスギ以外の木やイネ科の草の花粉による症状は改善しないので、患者の自覚症状の改善が不十分で、スギ花粉に対する減感作治療も有効でないと誤解する可能性があります。」

     疲れちゃったので、今回はここまでにします。

     次回も続きを書きますが、書店に頼めば「日本医事新報 No 4383 2008」は、入手する事が可能です。全文を読む事をお勧めします。
     
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    洗濯とお風呂情報

     今までに洗濯洗剤・お風呂について何度か書いてきましたが、AAJの明石さんとお話しする機会があり、最新情報を得ましたので。

     今までアメリカ製のALL とフリー&クリアをお勧めしてきましたが、上手くいかない例が目立つようになってきた、という事です。
     この原因は、洗剤成分のアレルギー云々の問題、というより、洗剤がうまく落ち切らない事による「かぶれ」が原因、という方が多い、という事です。
     その為、洗剤が残留しやすい下着のゴム口付近などが悪くなりやすい、との事。(そこは汗とも絡み、さらに悪くさせやすい)
     日米の水質の違い、洗濯機の違い(日本は節水型が主流ですよね)によって、高濃度の洗剤が衣類に残留してしまう事が多いので、洗剤自体に問題がある、というよりは、上手くすすげない、という事に一番問題があるようです。
     アルコールも15度とかなら全然飲めますが、100度では無理ですよね。それと同じように、高濃度で残留してしまう事による「刺激」が原因で悪化するケースがあり、そういう方には「ケアベール」などがやはりトラブルが少ないそうです。
     なのでALLやフリー&クリアをお使いの方で、思い当たる節がある方は、洗剤の使用量を今よりもぐっと減らしてすすぎの回数を出来るだけ多くするようにしてください。最低3回はすすぐべき、という事です。
     「ケアベール」に変更できる方は、変更された方が無難です。それでもすすぎの回数は3回以上をお勧めします。
     私はまだフリー&クリアを使っているし、すすぎは4回で水位は最高で設定しています。今のところ問題なく使えています。洗剤は少なめで使っています。

     それともう一つ。
     この夏、入浴時にバクテリアが湯内で繁殖する事が原因の一つと思われる感染の問題が多かった、という事で、去年のレクチャー時にドクターから広報された方法、「お風呂にハイター」が効果的、という事です。

     入浴時に湯内にハイターをキャップ一杯ほど入れて入浴する、そして出る時に薬液を落とすために体を洗って出る、という方法です。
     「お風呂にハイター??」と、驚かれる方も多いと思いますが、入浴時、湯内で雑菌類は繁殖にふさわしい環境になり爆発的に増えます。その為に、以前から低い温度で入浴する事を勧められるようになりましたが、「ハイター」はもう一歩積極的な方法ですね。

     「ハイター」というと、漂白剤のイメージが強く危険な感じもしますが、その成分を調べると「次亜塩素酸ナトリウム」という成分で、それは哺乳瓶の消毒に用いられる「ミルトン」と同じ成分です。ミルトンで哺乳瓶を消毒する場合、消毒液を洗い流さず、そのまま使用してもよい、という事です。そう言われると恐怖心も和らぐかしら、と思います。
     要するに、希釈の濃度が大事、という事ですね。
     なのでお風呂にミルトンを使ってもかまわないと思いますが、製品の濃度が薄いので、コスト的に割高です。
     「ハイター」と「キッチンハイター」の違いを調べてみると、キッチンハイターには洗浄成分が添加されている、という事なので、どちらかというと普通のハイターの方がいいかもしれませんね。

     で、ワタクシ、キッチンハイターをキャップ一杯入れて、入ってみました。
     やっぱり今まで、若干の痒みを感じていたのは、バクテリアのせいだったのね、と再認識できました。痒みが起こりにくいです。
     ただ、皮膚が薄い首の所は、少し刺激を感じました。
     なのでキャップ7分目か8分目くらいに減らしてみてもいいな、という風に感じました。
     お風呂を出る時に体を洗いましたので、出た後は全く問題なしでした。
     治療後、皮膚がまだ安定してない人は、入浴時痒みを感じて掻いてしまう人も少なくないと思いますが、この方法だと痒みは少なくて済むと思います。

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