プロフィール

ゆかり

  • Author:ゆかり
  • 0歳の頃からアトピー。劇悪化して12年。1970年生まれの既婚・子無し、元看護師です。
    2005年に、アメリカにアトピー治療に行き、2007年6月、完治状態に至りました。
    現在は専業主婦です。

    同じ渡米治療をされた方のブログリンクを募集しています。是非ご一報ください。
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    日本の医療は成果主義ではない

     アトピーがなかなか日本で治らない原因はいくつかありますが、制度の問題もあります。

     日本の医療は健康保険の枠組みの中で行われていて、自由経済の競争の枠組みと違うところにあります。自由経済の中では競争が生まれたり成果を問われる事になります。ですが日本は保険の枠組みの中で治療が行われるため、保険がきくかどうか、それが一番大切になります。
     自由診療と混合診療、保険診療、と大きな枠組みで考えてみると、自由診療は好きな治療が出来ますが、治療費が高くなります。自由診療は患者負担が大きくなりますが、保険に縛られないで治療できますし、値段は好きに設定できますから、患者が集まれば一番儲かる方法だと思います。ですが患者が集まらなければ収入につながらず、経営は苦しくなります。

     混合診療は悪くないように見えますが、規制の問題がまだあるのと、混合診療になってしまうと保険承認しなくても新薬が使えるために保険承認が遅れる弊害が出てきます。大半の治療が自己負担になってしまう可能性もあり、自由診療に近づく懸念があります。

     保険診療は患者負担が小さいので、患者が集まりやすいし、保険が使える範囲内の治療は保険適応のハードルをくぐった薬や治療法となるため事故のリスクが少なく、「保険も使える標準治療です」と言えば、患者が治らなくてもそれはいいですし、患者も支払う金額が小さいため、重大な事故でなければ訴訟も起こさないため、公務員的医師を目指す多くの医師にとっては最もリスクが小さく安定した生活を送れます。

     アトピーのように「治らない」と言われている病気は治さなくても医師は変わった事さえしなければ、患者が吠えようが収入に関係ありません。成果を出しても収入につながらないですし(治ったら患者は来なくなる)、むしろ慢性化して通ってくれた方がいいとも言えるかもしれません。

     どういう医療がいいのか、それは答えは出ないと思います。欧米も何がいいのかわからないまま、制度を変えながら模索していますよね。トゲが刺さった、風邪を引いた、そうした事ですぐに病院にかかれる日本の医療はやっぱりいいな、と思います。保険診療の中に成果主義を導入するのは、多分医師の反対もあり、なかなか難しいでしょう。
     とはいえ、成果主義が導入されないままでは日本の医療は世界レベルの中で沈下していくでしょう。実際地方病院では20年前の医療と大差ないという治療が行われていたりして、どこかの遅れた社会主義や共産主義の国のような医療にどんどんなっていきかねません。アトピー治療なんか30年前の治療とほとんど変わっていないでしょう?
    何よりやる気のある医療者を育てられないのは社会にとって大きな損失だと思います。

     でも医療機器や検査方法は企業がやっているため競争があり、成果を出していかなければ売れないため、こちらはどんどん進んでいます。日本には世界に誇れる医療機器やメーカーがたくさんありますが、世界に誇れる医師を聞かないのは残念な事です。もしいても、日本でやらないですよね。成果を出して報酬が大きくなるアメリカでやった方がいいですから。

     そんな事情もあり、日本で重度のアトピーを治すことは、とても難しいと思い、日本で名医を探す手間を省いて、結果を出していると分かっているドクターマセソンの治療を受ける事にしたのでした。
     
    追記

    8/29(土)にアトピーアソシエイションのワークショップがありますね。悩んでいらっしゃる方は参加をお勧めします。案ずるより行動してみてください。
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    菌のコントロール2

     自然に対するこだわりは西洋医学と東洋医学の違いもあるような気がします。日本は考え方にまだ東洋医学的なものが強くて「自然」というのが好きなようですが、西洋医学は「管理」という、もっと理系的な感じです。結果は一目瞭然で、西洋医学は漢方薬など不要で病気を治していきますが、東洋医学は東洋医学だけではどうにもならなくて、本場の筈の中国も急速に西洋医学が普及してきています。

     西洋医学の本場アメリカでは菌の管理にしても徹底的にしている感じです。日本では今でも抗生剤が安易に用いられたり、逆に処方を少なくしすぎて悪化させ、結局もっと強い抗生剤を必要とする状況に陥れたりしていますが、アメリカではずっと掘り下げられていて、抗生剤の使用方法や処方に関しては慎重ですし、耐性菌をいかに生まないようにするか、そうした所も管理しようとしています。

     日本の医学の閉塞感はとても強いものがありますが、遺伝子解析とか言っている時代にそれを東洋医学で突破しようというのは無理だと思います。

     確かに徹底的に菌を排除していたら、弱い体になってしまう、とか、そういうのはあると思います。でもそれはあくまで免疫の発達とかのカテゴリーで語られるもので、現在アトピーで苦しんでいる、という人が優先順位の上位として考えるべきものではありません。熱を出してうんうん唸っている人に体力作りのために起きて走れ、というのと同じ事だと思います。
     ましてやアトピー体質の人はそもそも、このバリア機能が上手く作れないという遺伝子的な素因があります。これは近年明らかになってきている事実です。元々バリア機能が上手く作れないという素因を持っているため、皮膚に問題が無い人と比べて「どうして自分だけ」と思っていても、解決策は見えてこないんじゃないかと思います。

     でも有難い事に、今は良い保湿剤がありますから、保湿剤で人工的にバリアを作ってしまえばいいのです。ですから今、私がしている事は、清潔に気を付ける事と保湿剤を塗る事だけです。保湿剤を塗らなくていい所は足の裏や手の平、額など一部で、他は塗り忘れて数日たつと耳なし芳一のように炎症が起こってきます。本当にバリア機能が全然作れないんだな、と思いますが、近視の人がメガネをかけるのと同じで、補助具(保湿剤の場合は補助剤かな)を使えば健康な人と同じようになれますから、生きていくのに問題ではなくなります。つまりQOLは高いまま維持されます。生きていくのに遺伝子レベルや免疫レベルで完全にならなくてもいいんじゃないでしょうか。

     「清潔信仰」に警鐘を鳴らすのは、免疫の発達において私は決して悪い事だとは思いません。健康な人まで一回着た服を全部洗っていたら、水も電気も勿体ないですし。でも菌を管理状態に置かなければならない人に向かってそれを言うのは間違っていると私は思います。

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    菌のコントロール1

     渡米前の患者さんたちの多くがドクターマセソンの行なう治療を今までやってきているのと真逆だ、と戸惑うようです。
     大体この三つ。

    1)ステロイドをがっつり使う。
    2)食事制限なし。
    3)抗生剤投与、バクテリアコントロール

     今回は3のバクテリアコントロールなど菌の管理について書きたいと思います。

     菌を殺す治療をしたら良い菌も殺してしまうんじゃないか、それはアトピー完治に向かうには逆ではないか、そういう疑問を持たれる方が多いようです。
     おそらくそうした思いを強く持つ方は、いわゆる「自然派」的なものに啓蒙されているのではないかな、と思います。
     でも、本気で完治状態に向かいたいとしたら、そこから卒業しないといけないと思います。

     アトピーの人は「病気」で病気は健康な状態ではありません。そこをしっかりと認識する必要があります。

     まずアトピーの人の肌に何が起こっているかといえば、炎症が起こって温かくおいしそうに赤くなり、そうした状況を喜ぶ菌が繁殖して、時には更においしそうな汁も出ると思います。皮膚は掻き壊され、菌が菌を呼んでいる状況です。
     普通の状態ではないのです。

     健康な皮膚であっても皮膚にくっつく菌はたくさんあります。一番多いのは黄色ブドウ球菌というどこにでもいる菌ですが、菌はそれだけではありません。皮膚は空気中と接しているので、直接触らなくてもたくさんの菌と24時間接しています。
     でももしこれが健康な皮膚の持ち主だったら問題ありません。普通に手を洗ったり、体を洗ったりするだけでいいのです(バクテリアコントロールですね)。なぜなら皮膚には自然のバリア機能があり、ちゃんと体を守ってくれているからです。
     でもアトピーの人の肌はもう、このバリア機能は働いていませんから、ダイレクトにダメージが出ます。ですから菌はアトピーが治るまでの間はきちんとコントロールした状態に置かなければならないのです。

     自然派の人たちの主張は私にしてみれば、コレラで下痢して酷い脱水症状を起こしているような人(既に感染している人ですね)に向かって
    「自然の食べ物を食べましょう。そうすれば治ります。」
    と言っているのと変わらないように思います。
     コレラはコレラ患者からの糞便や吐瀉物から移ります。ですから移る要素として、トイレの問題やその管理が最も大きいですし、国による習慣や考え方もあるでしょう。ですから先進国では発生が少なく発展途上国に多いのです。添加物や農薬なしの食べ物は体にとって良いものですが、コレラで苦しんでいる人に向かって言う事ではないでしょう。ましてや自然な食べ物を食べ続けた所で、コレラに二度とかからないというものではありません。
     もう21世紀ですから菌に感染していたら、自然がどうのという前に、何の菌でどうした性質を持ち、どんな事をするのか、対処法は何なのか、などきちんとしたアプローチをしていく事が大事ではないでしょうか。
     そして病気の状態の人にとっては、まず「治療」が優先で、次が二度とかからないように「予防」というのが大事になってきます。繰り返しますが、「治療」が最優先なのです。

     渡米を必要とするようなアトピーの患者さん達はまず、ほとんどが感染した状況にあります。感染によって微熱が続いている患者さんもいます。私も渡米時抗生剤を処方されましたし、帰国後も感染があって抗生剤が処方されました。

     抗生剤によって確かに一時的に良い菌も殺してしまいます。でも体が回復してくればまた菌のバランスも正常化していきます。抗生剤で下痢しても、抗生剤が終了して体が治ってくればまたお通じが正常になるのと同じです。それよりも感染によって体がダメージを受けている場合、抗生剤を使わないでいるリスクや長期的なマイナスの方がずっと高いのです。

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    8/30(土)にアトピーアソシエイションでワークショップがありますね。
    http://www.a-association.com/article/44032162.html
    この治療にはたくさんの誤解があるようです。残念な事です。でも治りたいのであれば、その誤解を真に受けず、正しい知識を求めていく事が大事ではないでしょうか。頭で考えていても行動が付いていかなければ、結果は出ません。
    こうしたワークショップを利用されるといいと思います。

    IgE

     先日、こんなコメントを頂きました。

    Q:

    Igeの値についてなのですが、私は今日一週間前に検査した血液検査の結果を調べに病院にいったのですが、Igeの値はやはり高く、一万近い数字でショックを受けてしまいました。
    アトピー患者なら誰しも血液検査でIgeの数値を検査したことがあると思いますが、完治したゆかりさんはIgeの数値も一般の方と同じぐらいの数値まで下がっているのでしょうか?
    Igeについてはステロイドを使っているうちはIgeの値も高くなりステロイドをやめると下がってくるといった説や、アトピーの症状が出ているのでIgeの値も高くなり症状が治まるにつれてIgeの値も低くなってくるといった説など諸説あるようですが、ゆかりさんが完治や完治に近い状態になったのはアメリカで治療されたアレルギー免疫療法を日本へ帰ってから何年間か継続されてIgeの値がさがった後のことなのでしょうか?
    仮にIgeの値が正常になってからでないとアトピーが治らないとすると一体自分はいつになったら治るのだろうかと気が滅入ってしまいます…。
    ベイカー医師のアレルギー免疫療法が効果があるといっても一気にIgeの数値を平常にもっていくことは難しいと思うので(一気によくはできないので日本へ帰ってからも何年間か治療を継続するのでしょうし)
    アメリカで治療された方のブログを読ませていただくと日本へ帰ってくる頃には別人の様に良くなっている人が多いように思います。
    そう考えると仮にIgeが高いままでも適切なスキンケアやアレルゲンの除去、食事などに気をつければ完治やそれに近い状態まで持っていくことができるのかなと思うのですがいかがでしょうか?


    A:

     私自身に関しては、IgEの検査を一度も受けた事がありません。
     臨床ではその検査の無意味さが早い内から囁かれていました。というのも、IgEの検査した数値に基づいて治療計画を立てるという事が無いですし、アレルギーは症状から明らかなので、測定して酷さを確認する程度にしかならないからです。検査数値に意味があまり無いので、アメリカでの治療でIgEの検査はしませんし、数値を聞かれる事もありません。
     もっとも大事なのは症状が出ない事です。

     IgEの数値が高値であっても、全く症状が無ければ別にいいのではないでしょうか?

     ですからIgEが高くても完治状態に至ることは可能、という事です。

     ただスキンケアやアレルゲン除去だけでは完治状態は難しいと思います。というのは、アトピー重度の患者の場合、免疫系等がエラーを起こしているので、一旦、症状を止める事が非常に重要だからです。
     原因を除けば結果は付いてくる、と思うかもしれませんが、それは間違いです。
     IgEを高値に押し上げてしまう原因が、皮膚のバリア機能低下、皮膚の損傷、掻く事、空気中のアレルゲンに常にさらされている事、つまりアトピーを酷い状態のまま置いている事そのものにあるのです。

     渡米する前の患者さん達はすごい数値ですが、渡米した患者さんは炎症が取れ、アトピーが治るので、IgEを押し上げる要因がなくなり、IgEはゆっくりと下がっていくのが普通です。
     アトピーの状態自体を止める事が実は治療の第一選択なので、ドクターは講演会の時、日本人からの質問で
    「渡米しないで、日本で出来る事はありますか?」
    との質問に
    「残念ながらありません」
    と言い難そうに答えていました。

     以前、IgEについて書いた記事もあり、またドクター講演会の記事の中、その他の記事でも何度かIgEについては触れていますのでご参照ください。

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    日本で治療

     ドクターマセソンが行なっている治療は日本でも出来る筈、と言う方がいらっしゃいます。
     ではお聞きしたい。
     どこでやっていますか?その治療は全く同じですか?治療成績はどうですか?その治療を行なっている医師の技量はどうですか?サポート体制はどうですか?その医師の名前と病院の名前とついでに診療時間と電話番号と予約の取り方も教えてください。

     私は本当に苦しんでいる患者さんは、そう叫ぶと思います。
     じゃぁどこよ!?って。

     アトピーを治すためには、具体的な情報が必要です。日本でも治るはず、というのであれば、それは「想像」であってはならないのです。
     これはアトピーに限りません。どの病気も皆同じです。

     私は現在、同じ治療をしている病院を知りません。残念ながらあるとも思いません。なぜ同じ治療が出来ると思うのかもわかりません。私は看護師なので少し、一般の人より内情を知っているからかもしれません。
     単純にショートバーストで使うデルタゾンですが、これは成分は「プレドニン」と同じステロイド薬です。これはドクターは最初一日80mg、処方で、一錠20mgのものを使いますが、日本では5mgのものしかありません。ショートバースト終了までに合計で104錠必要な計算になります。患者さんによってはしばらく毎月ショートバーストという人もいます。これが健康保険の中で処方されるとは思えません。
     という事は、自由診療でやっていて、なおかつステロイドの処方に長けている医師でなくてはなりません。これで絞り込むと、日本全国の皮膚科医の中でかなり絞り込めると思います。というか、多分、全滅だろうと思います。
     もっというなら、トリガー探しやスキンケアの指導も出来なくてはいけません。アトピー重症患者のスキンケア用品の知識も十分に持っていなくてはなりません。
     仮にいたとしても、更に、皮膚科医としても優れており、アレルギー治療も出来なくてはなりません。アレルギー治療だけ別で、と思うかもしれませんが、アレルギー治療薬の記事を読んで頂ければわかりますが、検査薬と治療薬を備えていて、なおかつ診断と治療が慎重に出来る医師を探さなければなりません。
     
     完璧を求めなくても治療項目のいくつかが出来れば・・・、と思うかもしれませんが、治療成績に大きな差が出るだろうと思います。すなわち治らない可能性が高くなる、という事です。アトピーは原因に沿った治療が出来なくてはいけません。雑菌に思いっきり反応する人が雑菌だらけの環境にいたらおそらく治りません。

     私も治療前、日本で出来る治療を、と模索した事がありましたが2週間ほどで諦めました。時間とお金と労力の無駄だと思いました。目の前で治る確率が高い治療法があり、窓口が開かれているのに、何にこだわって日本で治るかどうかもわからない、またそこまで行く、あるいは通院する体力があるかどうかも不安、治療費も最終的にいくらかかるかわからない、資金の余裕も無い、そんな治療法を探して突入するのはばかげているんじゃないか、そう思いました。
     もちろん渡米治療も治るかわかりませんでした。でも確率が最も高いものから試すべきだろうと思いました。

     今月26日。ドクターの講演会があります。とても貴重な機会です。
     毎回の講演会で必ずある質問に
    「日本でこの治療がなぜ出来ないか?」
    というものがあります。
     実はこの質問の答えを一番よく知っているのは、おそらくAAJの明石さんだろうと思いますので、明石さんから説明した方がふさわしいんじゃないかと私から提案してあります。今回のプログラムでは、午前中に治療を検討中の方たちを主に集める事にしたという事なので、その中で説明するつもり、と聞いています。残念ながらドクターはアメリカ人です。日本の事情通なわけではありません。中国人が日本人医師に向かってなぜ中国で日本と同じ治療が出来ないのか、と質問するのと同じだろうと思います。
     治療に関して詳しい説明をドクターもいる所で無料で聞けるのは、一年に一度だけです。ご家族も一緒でもOKですから、治療に興味のある人達は行かれると絶対いいと思いますよ。治療を受けるよう迫られる事もありません。

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